『冬の勉強会』開催のご案内
6月のシンポジウムでは、桜美林大学教授 山口創先生からセラピーを深める効果的な触れ方を学びました。その講演会で「触れる癒しの技法」として紹介された【ユマニチュード】。
『冬の勉強会』では、人の身体に触れる対人援助職として「触れる癒しの技法」とされるフランス生まれの【ユマニチュード】についての概要を第1部で学びます。
第2部では、乳腺外来クリニックで20年近くに渡り施術をされた伊藤良恵氏に、その活動を通じての貴重なお話をシェアいただき、最後は皆さんお待ちかね?!相モデルでの『手技復習会』と昼食を挟んでの3部構成+「RFLJ」出展報告会となります。
なお、お昼時間は昼食をとりながら参加者同士の交流会となりますので、交流会に参加される方はお弁当をご持参ください。
皆様の参加をお待ちしております。
記
日 時: 2018年12月1日(土)10:00〜16:00
場 所: 両国シティコア コミューンX(カイ)和室
アクセスガイド- 両国シティコア http://www.ryogoku-city.co.jp/access/
〒130-0026 東京都墨田区両国2-10-14 両国シティコア 2階
tel 03-5624-1151/fax 03-5624-1155
【JR総武線「両国駅」西口より徒歩約3分
都営地下鉄大江戸線「両国駅」A4・A5出口より徒歩約8分】
参加対象: ベイリースクール卒業生
参加費: 会員・・・3、000円 / 非会員 ・・・5、000円
※ 参加費は終日での料金となっております。午前あるいは午後のみ参加など、
プログラムの一部参加による割引はできかねますので、予めご了承ください。
持 ち 物: 昼食(交流会参加の方)
バスタオル(手技復習会参加の方)
申込み・振込み締切: 11月22日(木)
申込み・問合せ先: 協会HP「お問い合わせ」より 担当・牧野
※ お申込みはご予約の上、参加費のお振込みをもちまして完了とさせて頂きます。
振 込 先 : 三菱東京UFJ銀行 津田沼東支店 (普通)3943848
「日本ベイリースクールリフレクソロジー協会 牧野和子」
※ 原則、お振込控えをもって領収証とさせて頂きます。別途領収証がご入り用の方は、当日お渡しいたしますので事前に宛名等をお知らせください。
※ 既に入金された受講料につきましては、参加者都合によるキャンセルでは返金いたしかねますので、どうかご了承くださいませ。
≪プログラム≫
■ 10:00~11:30
『初めてのユマニチュード』
DVDを視聴し、その前後で駿河先生に解説をしていただきます。
講 師:駿河 絵理子氏
ベイリースクール 7期卒業
看護師 脳外科の病棟で11年勤務。
自治医科大学看護短期大学助手、東京医療保健大学講師を経て、
現在は聖徳大学看護学部看護学科講師。
■ 11:30~12:30 昼食ならびに交流会
※ お弁当🍙をご持参ください。
昼食をとりながらそれぞれの活動報告をはじめ、日頃の疑問やよかったことなどをおしゃべりしながら交流をいたしましょう。
■ 12:30~13:30
対 談 伊藤良恵氏 ✖️ 牧野和子氏
「体験談~乳腺外来でのリフレクソロジーの取り組み~」
講 師:伊藤 良恵氏
ベイリースクール 5期卒業
日本アロマ環境協会認定インストラクター資格 取得
■ 13:40~14:00
ボランティプロジェクト「RFLJ」出展報告
⭐️RELJさいたま
報告者:牧野 和子氏
当協会ボランティアプロジェクトリーダー
⭐️RELJおおいた
報告者:勝尾 恵理子氏
ベイリースクール 20期卒業
■ 14:00~16:00 手技復習会
※ バスタオル1枚をお持ちください。
相モデルによるリフレクソロジー実技
講 師:牧野 和子氏
ベイリースクール日本校 講師
父を看取る中で、肌に触れることの有用性を感じ、ベイリースクールでリフレクソロジーを学びました。縁あって2001年から2017年まで、乳腺外来クリニックでリフレクソロジーの施術を行わせていただきました。健康な方、治療中の方、いろんな方を施術する中で感じたこと、ささやかな体験ですがお話できればと思っています。
講師:伊藤良恵氏より
【ユマニチュード】って?
【ユマニチュード】という概念をどう紹介すればいいのだろう?と思案していたとき聴く機会を得たのは、看護実習生のAさんが 病院実習で体験した事例でした。
Aさんは看護学校3年生。
病院実習で担当した患者Bさんは、トイレに行く際、看護師の介助を必要とされますが、トイレから戻って5分もするとまたトイレに行きたくなる方。
看護実習生のAさんはBさんの「トイレに行きたい」気持ちを尊重しました。
しかし、トイレの度に担当看護師さんの手も煩わせます。
カンファレンスで「トイレに行く間隔を決め、声掛けしてはどうか?」という提案がされ、Aさんも一度は取り入れました。しかしBさんとの信頼関係が崩れるのを感じ、再びBさんの「トイレに行きたい」気持ちを優先することに。ですが、5分、10分の間隔でトイレに行けば出ないときもあり、Bさんは「トイレに行っても出なくて辛い」と感じることも。その時Aさんは、Bさんの辛い気持ちを受け止め「出なくて辛いならトイレに行く間隔を長くしませんか?」と提案。Bさんは提案を受け入れ、その後トイレに行く間隔が長くなったそうです。
状況判断から良かれとした提案と相手に寄り添い感情を受け止めたうえで行った提案。一見すると もたらす結果は同じですが、後者の提案でBさんは気持ちを受け止めてもらい、満足されてトイレ問題の解決です。
この話は、対人援助者が対象者に「寄り添う」本質として私の心に深く響きました。話を聞き終えたとき 私はAさんに「これは【ユマニチュード】?」と聞いていました。Aさんの返事は「Yes」。Aさんは介護福祉士でもあり、ユマニチュードを学び実践されているようです。
【ユマニチュード】は、介護現場において「画期的な」認知症ケアとして注目され、また、あらゆる対人援助の場面で活用できるといわれています。
『心身の機能が低下し、他者に依存せざるを得ない状況になっても「人間らしい」存在であり続けることを支える』具体的・実践的な技法として、「人間とは何か?」「ケアする人とは何か?」と問う哲学に基づき、ケアの中心には「患者」ではなく「人と人の関係、絆の本質」を置き、150に及ぶその実践技術からなるケアメソッドです。
対人援助職として【ユマニチュード】について一緒に学びませんか?