『春の勉強会』ご報告

2月28日(日)10時より開催された『春の勉強会』が無事に終了しましたのでご報告いたします。

 

今回は講師の駿河先生、牧野会長、参加者8名計10名でオンライン集合、

年間テーマ「自律神経を整える」。最後は、解剖生理学と症例報告の二部構成となりました。

 

第一部は「免疫のメカニズム」について駿河先生にご教授いただきました。

 

ホメオスタシスを一定の範囲内に保つために、身体にはストレッサーに適応する3つのシステムがあります。

視床下部から下垂体前葉経由の副腎皮質ホルモン分泌(グルココルチコイド)による「液性調節」、同じく視床下部から交感神経系を刺激する「神経性調節」、そして、その交感神経系の刺激とグルココルチコイドの影響を受ける「免疫系調節」。

 

今回は、自律神経と免疫の関わり、免疫とは何か、免疫で働く細胞や免疫の3つの仕組みについて、免疫関連の器官など、基礎となる解剖生理学と最新の情報を解説してくださいました。

 

免疫はミクロなお話し、最近発見され解明中のものもあるとのことで大変難しい印象ですが、最初の「ホメオスタシス」の図の説明の際に、Zoomのリアクション(反応)機能で参加者に反応を求められたりと、和やかな雰囲気からスタートしました。

 

あっという間に2コマで、大変理解しやすい内容にまとめられたとても素晴らしい講義でした!

 

第二部は「症例報告」牧野会長です。

 

免疫機能は大きく二つ「バリア機能」と「排除機能」があること、その中でも、最前線として役割を担う「IgA抗体」に着目、その特徴、スポーツ選手に行なった「IgA抗体」に関する研究、専門家(順天堂大学、小林弘幸教授)の記事などをご紹介くださいました。

 

リフレクソロジーにどのような効果があるのか、それを言葉にしてお伝えすることは時に難しいことがあります。ですが、自律神経系と唾液分泌の関係や、施術前後のクライアントの感想やご自身の経験などから、この「IgA抗体」とリフレクソロジーが間接的に関わっているのではないかとの考察でした。

 

実際の症例を通して、10年ほど施術を継続されているクライアントのリフレへの期待「風邪を引きたくない」が良いスパイラルのもと維持され続けていることを先に学んだことに紐づけてお話しくださいました。

 

「IgA」の唾液検査が簡単にできたら良いのにねと参加者の方からお声が上がっていました。
ささっと調べたところキットが販売されているようでしたがお高い!研究って大変なんですね。。

ガムを噛むことで唾液分泌が促進、唾液に含まれる「IgA抗体」の分泌が増加、その結果・・・。
ロッテが小林教授監修で行なった研究についてネット記事がありますので「小林弘幸 ガム」で検索してみてください。

 

駿河先生、牧野会長、大変わかりやすい講義をこのお忙しい年度末にご用意くださり心より感謝いたします。ありがとうございました。そして、参加者の皆さまもお疲れ様でした。

 

 

コロナ禍で心身のバランスを崩された方も多いと思いますし、

風邪を引かないように=ホメオスタシス維持に関して多くの方が感染予防も含め、この一年大変な努力をされてこられたと思います。
先の研究記事の中でも、新しい生活様式の中で56%の人が免疫を意識しているとのことで、関連する商品が多く販売されております。

 

3回の勉強会を通して、実践的で貴重な情報を得ることができました。
解剖生理学を学ぶことで知識が深まり、リフレクソロジーの関わりを症例を通して学ぶことで、自信を持ってクライアントに接することができます。
コロナのその後もありますし、このテーマは繰り返し何度でもお聞きしたいです。

 

 

今年度から始まったオンライン勉強会。至らない点もありご迷惑をお掛けしましたが、暖かい励ましや労いのお言葉をいただき何とか三回開催することができました。

皆さまのご理解とご協力に心より感謝いたします。ありがとうございました。
また来年度もお楽しみに♪ 今後ともどうぞよろしくお願い致します!